お菓子業界の闇

ちょっと大げさかもしれないタイトルですけど、なんだか怪しい事案を見つけてしまいました。
お菓子作りをちょいちょいしております。最近は週一で作っています。

手作りお菓子ってのはほんとうまい。コンビニスイーツなんかとは比べ物にならないくらいうまい。
まあ、当たり前か。比べる相手が違うかな。
だってまず原価が違うもんね。
普通にケーキ屋で買うより高くなったりするし。そりゃうまいはずだ。
原価が高くなる理由でバニラビーンズってやつがあるんですけどご存知でしょうか。
バニラビーンズは名前の通りバニラの素。茶色のいんげん豆みたいな中に入ってる小さな黒い粒々を一緒に入れるとバニラの香りがつく。

そのバニラビーンズがまあ高い。1房700円から1000円位する。安いの探すと3房で1000円位。

しかしバニラビーンズを使わない人も多いようだ。高くて売ってる場所も限られているからね。
わざわざバニラビーンズを買わなくてもコスパの良いものがある。それはバニラエッセンス。どんな物かと言うと、バニラビーンズから香りの成分を抽出したもの。

それを数滴入れればバニラの香りがする。とても安価で、コスパが良い。多くはこちらを使っているでしょう。
でもまあ、お菓子の中にその黒い粒々があると「お、これはバニラビーンズを使っているな。」って感じで高級感がでる。気持ちバニラの香りも強く感じ、美味しさが増す。
とお菓子作り初めの僕はそう思っていた。

ある時、お菓子を作っていてふと疑問に思った事があった。
バニラビーンズを入れて、バニラエッセンスも入れるというレシピがあったのだ。
わざわざバニラビーンズを入れているのになぜバニラエッセンスも入れないといけないんだ。
おかしくないか?
素人の投稿レシピだったのでミスなのだろうと思っていた。
だから僕はバニラエッセンスは入れなかった。入れるわけないじゃん、本物使ってるんだし。
本物が薄まるわ。完全にバニラエッセンス差別。バニラビーンズは絶対。バニラビーンズ崇拝。

しかし、バニラビーンズを使ったお菓子をいくつか作ってみて思う事があった。
「なんか、バニラの香りが弱いな」
毎回思った。

なぜだ。
作る工程で、バニラビーンズを牛乳に入れて少し温めるんだけど、その温度が足りないのか?
単純に量が少ないのか?レシピ通りだけど。
もしかして、バニラビーンズの中でも質の悪い物を買ってしまっているのか?
納得がいかなかった。

何回もバニラビーンズを使ってみて思った。

「これが本物のバニラビーンズなのではないか?」

差別したレシピの事を思いだす。
もしかしたら、香りが弱いからバニラエッセンスも入れるのではないか。
そう考えると色々と納得がいった。

これは僕の仮説ですが、恐らくバニラビーンズの香りは元々淡いのだと思う。
しかし、人為的に香りを強くした物が世の中には出回っていて、本物では香りが足りなくなってしまっているのではないだろうか。
なのでバニラビーンズは香りというよりも、あの粒々が重要な物になっているのではないだろうか。
あの粒=バニラビーンズ=高級というような事になっているのだと思う。

それに気づいた時なんかめっちゃショックだった。
スーパーの店員さんに「バニラビーンズありますか」って胸を張って聞いていた自分を思い出し恥ずかしくなった。
「僕は本物を求めているんですけど。。。あんな偽物ではなくて」みたいな顔してたと思う。

「そこ拘ったって対して変わんないよ」って思われていただろうな。

いかがですか、これはお菓子業界の闇でしょう。

でもまあ、お菓子作ってる人には常識なんだろうな、お菓子作りあるあるなんだろうな、と思います。

そんな事に気づいた今日この頃です。


次からはバニラビーンズではなくてバニラペーストってのを使って見ようと思います。
粒々も入っているし、保存もきくし、コスパ良いし。香りも強そう。
まだ買ってないんですけど、今度買ってみようと思います。
こういうのです。


テイラー&カレッジ オーガニックバニラビーンズペースト 50g

コメント

タイトルとURLをコピーしました