そもそも僕はなぜ石を削り始めたのかといいますと。
その答えは、
自分で作ったアクセサリーに使いたかったから。です。
ですので、メインはアクセサリーで考えていましたので、石の研磨が自分で出来ればいいなあ。
というような軽い気持ちで始めました。
ですのでがっつりとした初期投資等は全く考えていませんでした。
(そんなお金があるのなら、金を買って、ゴールドのアクセサリーが作りたかった)
という事で、石の研磨の道具などの情報はほとんどなかったわけですが、30万円くらい
出せば研磨機を買えるというのは知っていました。
もっとお手軽な、ちょっと手間も時間もかかっていいからコストがかからないのがないのか?
別の物で代用できないか。というのが始まりです。
これは僕が作ったアクセサリーです。
先に結論を言いましょう
色々試してみて思ったんです。
それ専用が一番いい。
元も子もないような答えですが、
あなたの目標が「石を手早く綺麗に研磨したい」というところにあったのなら、
ダイヤモンドパシフィック社のピクシー一択です。
ダイヤモンドパシフィック社 ピクシー
とりあえず軽くから。お願いします。という方は・・・
勿論、そんな事はみなさんお判りでしょう。SNS等で石の研磨というとこのマシンはよく出てきますから。
調べてみるとびっくり、25万円くらいの価格でしょうか?
このマシンは日本の代理店は無いので個人輸入をしてもらうか自分でするかしか、
手に入れる方法は今のところありません。
よくわからず、続けられるかわからない趣味に使える金額ではありません。
というような方は僕の原石研磨セットです。→スペクトロライト原石研磨セット
このセットはお手軽な道具で研磨する方法を、その道具一式&動画付きで紹介しています。
この研磨セットのお話はまた違うページを準備してますので気になる方はこちら。
ただ、ここが結論になってしまうのもあれなので、この動画に入れたらもっと色々と
出来るんだけど、このセットに入れるのは微妙だな、と思ったような物を紹介しようと思います。
※ここからのお話は僕の考えです。
石の研磨というのは、
研磨剤の種類、研磨剤を付ける素材、力加減、研磨のスピード、それぞれの組み合わせを考えるとものすごいパターンになるかと思います。そこに、研磨する石が変わってくるわけですから、石のクオリティにもよるでしょうし、同じパターンであっても、それぞれ違った答えが出てくると思います。そこらへんが石の研磨の難しさだと思います。
自分の中のパターンが出たと思っても、違うパターンを試した時、もっと綺麗になる事がありえます。
また、もっと工程を少なく(素早く)綺麗に研磨出来ないかなと、あえて違うパターンも試します。
何を言いたいのかといいますと、明日には全く違う事を言ってる可能性もあるという事です。
ご了承ください。
石の研磨は大きく分けて4つ
切断
粗削り
中仕上げ
最終仕上げ
だと、僕は思っています。
それぞれ分けてご紹介しましょう。
作業の前に
これはかなり重要な事なんですが、ゴーグルを必ず付けましょう。
僕は最初の頃は使っていませんでした。
なめていたんです。石の破片が飛んでくるのは勿論ですが、
研磨で使って飛び散っている水の中にはものすごい数の石の欠片が入っています。
研磨後の水が乾いた所が真っ白になりませんか?それらが全て目の中に入るって言う事です。
その石のせいで目が傷つきます。僕は目が開かなくなり病院へ行ったことが2回あります。
最初は眼鏡でした。ですが、結果全然ダメです。
その次は花粉症用の眼鏡。
それもだめだと思いましたので、今はこういう物です。
TOYO ハイパーグラス グレー クリア No.1395 開閉ベンチレーション付 JIS規格品
かなり、いかつい感じですが、眼鏡感覚でかけれるのでめちゃくちゃいいです。
ここまでごついのは必要ないかもしれませんが、ゴーグルは必ずかけましょう。
切断
手磨きで一番しんどい部分でしょう。
まず刃物は全く歯が立ちません、ナイフとか金属用ののこぎりとかでも。
手段①
ハンマーで割る。
・適正な石の大きさ
こぶし大や、もっと大きな石。
どうなるかわからないけど、とりあえず小さくしたいからハンマーで叩くという手があります。
タガネ等を使い、ピンポイントで力を加えるなんて方法もあります。
割った衝撃で石が飛んできます。
目に来たらほんとに危ない、石によってはナイフのような割れ方をする石もあります。必ずゴーグルをつけてください。
タガネ、安いですから。
手段②
ダイヤモンドのこぎり
・適正な石の大きさ
こぶし大位の石まで
こういう物があります。
※価格は常に変わっているようです。画像をクリックするとアマゾンサイトに飛びますので、
そちらでご確認ください。
自分の思った通りのラインで石を切りたかったらこれ。
パッと見は糸鋸です。
ただ、付いている刃がダイヤモンド刃です。
なのでゴリゴリと削っていけます。
注意点としては、時間がチョーかかります。そして、とてもしんどいです。
更に、刃が結構太い(イメージがあります)普通に見たら細いのでしょうが、
石を切る時に、このダイヤモンドで削る部分は全て砂になっちゃう事になりますので、
もったいないなあ、と思った事があります。
手段③
ダイヤモンドディスク
適正な石の大きさ
小さい物。大きくても親指位。
リューターは使いますが、これは速いです。
しかし、カットできる厚みがディスクの半径以下だという事を考えるとほんとに小さい石
しか使えませんね。厚みがディスクによって全然違います。
彫金道具を扱っているシーフォースさんという所のディスクが薄くてよい。
◆ここです。 (URL先のシーフォースさんでダイヤモンドディスクと検索してください。)
ダイヤモンドの粒子が大きい物(80とか120とか)はカットしていると石が欠ける可能性大です。
ゴーグル必須です。
粗削り
この工程は石の形を作るところです。
角を取ったり、カボションの円を書いてあればその円の際まで
いかに早く削れるかがポイントかと思います。
ダイヤモンド研磨盤
YCOSON 3枚入 6 インチ 120 400 1200 砥粒ダイヤモンド ホイール
ダイヤモンド コート ダイヤモンド研磨ディスク
粗削りには断然、電着ダイヤモンドの工具がおすすめです。
ダイヤモンドをメッキ加工で固定している物だそうです。
安価で切削力が高いです。紙やすりなどよりも長く使えます。
ダイヤモンド砥石という商品もありますが、多くて2番手(表裏)なので、
3枚セットでこの価格ならお手頃なのではないかと思います。
本来は電動工具にセットして使う物です。直径は6インチ(約15センチ)です。
使い方は紙やすりと同じです。下に引いて石を擦りつけるだけです。
金属板ですので、曲面の加工が難しいという事、錆びやすいので水気に注意する。
あとは紙やすりなんかより全然切れますので、指を削らないように注意しましょう。
紙やすり等と違って同じ番手の数字でも電着ダイヤモンドの方が荒いです。
やすりの番手などのお話は動画にまとめてますので気になる方はどうぞ。
◆紙やすりや研磨剤などのお話
ダイヤモンド砥石
高儀 GISUKE ダイヤモンド両面砥石 砥石台付 #150/600
先ほどお話したダイヤモンド砥石。こちらは150と600の組み合わせ。
400と1000の組み合わせも選べます。
国内製品ですので質は確かなんじゃないかと思います。
が、粗削りですので、少しくらい研磨剤のばらつきがあっても問題ない気がします。
中仕上げ
粗削りと最終仕上げの間という事で少し曖昧な工程ですが、僕の感覚で言わせて頂くと、
紙やすりの400番から1500番くらいの感覚です。
あまり注目されていない工程な気がします。
が、この工程がとても重要で、一番難しい工程だと僕は思います。(個人的意見)
粗削りや最終仕上げの研磨材や研磨道具はどれも同じ物で行ける気がします。
ただ、この工程は石の種類によって細かく使い分けないといけない気がします。
僕自身まだまだ石によって試行錯誤を繰り返したりしています。
うまく言えませんが、この工程は、削れないといけないくせに、削れすぎるのはNGなんです。
今の所、中仕上げで胸を張ってオススメ出来るのはこちらです。
別ページで細かく解説してます。是非ご覧ください。
ハンドリューター用の紙やすりがあります。
こういった物を使用してみても良いでしょう。
こちらもシーフォースさんのバナナサンドペーパーという商品です。
軸は2.35ミリです。
紙やすりと同じように複数の番手があります。
紙やすりの研磨材が無くなったら、下の部分を剥いて新しい面を出して使います。
掃除の時に使うコロコロのような感じです。
商品ページ バナナサンドペーパー #800
最終仕上げ
最終工程です。
紙やすりの感覚で言うと3000番~位のイメージです。(僕的に)
ここでは、肉眼で見える傷を取るという事は不可能です。
ほぼくもりにしか見えない傷を取るという工程になります。
この工程は電動工具がパワーを発揮します。
リューターの使用を推奨します。
ダイヤモンドペースト
ダイヤモンド ペースト 油溶性 金属 鏡面 研磨 仕上げ
選べる 羊毛 フェルト ホイール バフ セット (12本 バフ無)
最終の工程でもやっぱりお勧めの研磨材はダイヤモンドです。
これはペーストの中に細かなダイヤモンドが入っています。
フェルト等に付けて、油で伸ばして使用します。
ダイヤモンドペーストに番手が書いてありますが、紙やすりの番手と同じ基準かどうかは微妙です。
それぞれ使ってみて傷を比べる、もしくは使用前に研磨材の大きさを調べる等の注意が必要です。
フェルトバフ
JINTONG 羊毛フェルトバフ
2.35mm 28個入り ホイール型 鏡面研磨や金属磨き仕上げ
フェルトバフは色々な形があります。
フェルトは結構すぐに、へたっちゃいますのでたくさんあって良いかと。
リューターの軸の太さがあります。ご注意ください。
とりあえずここまでです。
何かいい物あればどんどん追加していきます。
なにかいい物を見つけたら教えて頂けると嬉しいです。
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